楽庵では70種類以上の中国茶を取り扱っています。その半数がプーアル茶です。
大きく分けてプーアル茶には、2つのタイプがあります。
一つは微生物発酵で熟成された「熟茶」、もう一つは発酵させない「生茶」です。
今回は微生物で発酵させない「生茶」について詳しくお話します。
|生茶とは
熟茶のような堆積による微生物発酵工程ではなく、日光乾燥の原料緑茶を、円盤形などに緊圧加工をして作られます。出来たばかりの生茶は、緑茶のように爽やかな風味で、熟茶とは違い香り高いお茶です。
また、長い年月をかけてゆっくりとまろやかに、長期保存と経年の変化を楽しむことができます。
自然と共存する伝統の農法を守り、大切に育てられてきた樹齢200年以上の古茶樹から、茶葉を手摘みして丁寧に製茶されています。
|老茶とは
生茶を10年以上経年発酵したものを「老茶」と呼びます。(楽庵では)
保存状態が良いものだと20年・30年とワインのように熟成し価値も上がってゆきます。
まさに飲む骨董品ですね。
年数が若いほど、香りが爽やかで渋み苦みがありますが、老茶になってくると古い香りになります。
ですが、甘みと旨みが勝りまろやかな味わいに変わってゆきます。
|違いは
プーアル茶生茶と老茶の比較です。
生茶の写真は、銅箐河2019年です。
老茶の写真は、布朗古樹2009年です。
見比べてみるとわかりやすく経年発酵により、茶葉の色合いが黒く、茶葉と茶葉との間隔が狭くなっているのがわかります。
お茶として淹れると、香りや味わいも違い、爽やかさから陳香に変わり、味わいもまろやかでコクのあるお茶へと変わっていきます。
実物を見て是非当店で見比べて飲み比べてみてくださいね。
楽庵では、中国茶の専門店として70種類以上の中国茶を使ったお茶の楽しみ方をご提案します。
お茶の専門家が茶器を使って淹れるお茶は見て美しいだけでなく、
幾通りもの美しさの発見があります。
日常を潤す一滴となるお茶との出会いは、そのプロセスも楽しい時間。
茶器やお茶の淹れ方で味が変化するという発見の驚き、
今まで味わったことのない味に出会えるという楽しさを体験できるのが楽庵です。
ぜひお気軽に当店にお越しください。