一年茶、三年為薬、七年為寶
2023/08/01

タイトルを見てあまりピンとこないかと思いますが、こちらは日本語で「一年目はお茶、三年目で薬、七年目は宝」という意味です。

二〇〇〇年頃からこのキャッチフレーズと共に、プーアル茶同様に後期熟成の価値が生まれ、近年人気が高まっているお茶「白茶」をご紹介します。

|白茶とは

白茶とは、芽と葉に白い産毛の多い品種を原料とするため、製茶後の茶葉が白く見えます。

製造工程で、強い火入れや、揉んだりせずに、生葉を干して乾燥させるお茶です。

そんな白茶は二種類、干して乾燥させる工程は、地域によって少し異なり、同じ福建省でも、天日干しするところもあれば、室内で風の力をつかって乾燥させる地域もあります。

もともと白茶は、ヨーロッパ輸出用のお茶でした。

少し紅茶に似た味わいで、ヨーロッパ地域でも人気があります。
近年では、香水や化粧品にも使われることもあります。

|夏にピッタリ?

白茶の性質は、清涼性、身体のほてりやのぼせをとるといわれており、夏場にピッタリのお茶で、湿気の高い香港などでも白茶は好まれます。

福建省から生産量が増えていて世界的に人気があり、味が強くなく柔らかい風味です。

中国のマーケティング調査によると、白茶は金融関係の職種の人に特に人気があるそうです。

|当店のおススメ白茶とは

白茶の中でお勧めしたいのは「月光白 一芽一葉」です。

雲南省で作られる白茶です。

月光白の特徴は、新芽の白毫が目立ち、白が8割、黒が2割の色バランスです。自然発酵が少し進み、茶湯は明るいオレンジ色。

干しブドウのような優しい甘さと香りを備え、煎を重ねても雑味がなく、余韻が長く続きます。

月光白の名前の由来は様々ですが、一説によると茶葉が表裏白黒交互で、葉芽は小さな三日月のように白く輝いています。

その形を全体でみると、まるでお月様のように見えることから「月光白」と名付けられたといわれています。

是非当店での月光白を一度お試しくださいませ。

楽庵では、中国茶の専門店として70種類以上の中国茶を使ったお茶の楽しみ方をご提案します。お茶の専門家が茶器を使って淹れるお茶は見て美しいだけでなく、
幾通りもの美しさの発見があります。

日常を潤す一滴となるお茶との出会いは、そのプロセスも楽しい時間。
茶器やお茶の淹れ方で味が変化するという発見の驚き、今まで味わったことのない味に出会えるという楽しさを体験できるのが楽庵です。
ぜひお気軽に当店にお越しください。

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