紫砂とは、
中国江蘇省宜興市丁蜀鎮で採られる陶土の総称です。
その陶土で作られた茶器を「紫砂器」と言います。
紫砂器の陶土は、大きくわけて五色の色があります。成分は、鉄分・雲母・石英などの鉱物成分が豊富に含んでいます。
前回でも説明がありましたが、紫砂茶器は、釉薬を一切使用しません。
そのため、
配合の割合や焼成により
「朱泥(紅泥)・紫泥・段泥・緑泥・黒泥」などの多彩な色を作り出すことが出来ます。
ちなみに鉄分の含有量は高く、8.83%に達します。
こちらは、宜興市丁蜀鎮の紫砂採掘場とその周辺の様子です。
発掘された原料の状態です。
順に、紫泥
↓土質は、比較的にもろく砕けやすいです。
朱泥(紅泥)
↓土質は、比較的かたく、土密度が高い。
段泥
↓土質は、とてもかたく強いです。
密度が高いので、散熱が早いです。
同じ紫砂泥でも、色によって特徴は様々です。
この特徴を踏まえて、お茶と茶器の相性を考えるのもよいでしょう。