宜興紫砂の産地・原料紹介
2021/04/25

紫砂とは、

中国江蘇省宜興市丁蜀鎮で採られる陶土の総称です。

その陶土で作られた茶器を「紫砂器」と言います。

紫砂器の陶土は、大きくわけて五色の色があります。成分は、鉄分・雲母・石英などの鉱物成分が豊富に含んでいます。

前回でも説明がありましたが、紫砂茶器は、釉薬を一切使用しません。

そのため、

配合の割合や焼成により

「朱泥(紅泥)・紫泥・段泥・緑泥・黒泥」などの多彩な色を作り出すことが出来ます。

ちなみに鉄分の含有量は高く、8.83%に達します。

こちらは、宜興市丁蜀鎮の紫砂採掘場とその周辺の様子です。

発掘された原料の状態です。

順に、紫泥

↓土質は、比較的にもろく砕けやすいです。

朱泥(紅泥)

↓土質は、比較的かたく、土密度が高い。

段泥

↓土質は、とてもかたく強いです。

密度が高いので、散熱が早いです。

同じ紫砂泥でも、色によって特徴は様々です。

この特徴を踏まえて、お茶と茶器の相性を考えるのもよいでしょう。

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