宜興茶器について
2021/03/21

紫砂茶器①

新しく入荷した茶器、紫砂茶器についてご紹介します。

紫砂壺は、中国伝統工芸品の一つ。

産地は、江蘇省宜興丁蜀鎮の紫砂泥を原料とするため「紫砂壺」と呼ばれています。

原料の紫砂泥は、宜興丁蜀鎮黄龍山一帯で採れる、鉄分などの鉱物成分を多く含んでいます。

写真のように、茶器の中がキラキラと光り、土に鉱物成分が多く含んでいるのがわかります。

紫砂泥は、朱泥・紫泥・段泥・緑泥・黒泥など様々な色の泥が使われます。

紫砂壺の作り方はこちらです。

紫砂壺の原料選定後、スラリー(粘土などに水を混ぜ合わせたもの)を作成する。

紫砂壺作りの特徴は、ろくろを使わずに平らに伸ばした粘土をたたいて形を作るタタラ造りと言われる形成方法で作られます。

粘土の厚みが均等になるようにたたいて形成します。

台にのせ、形を作る工程でこちらを「圍身筒」と言います。

つなぎ目の部分などをへらで整えます。

紫砂壺本体の形を整える工程で「打身筒」と言います。

その側を、道具でたたき、急須の丸みをつけていきます。

紫砂壺の蓋を作る工程で蓋もタタラ造りから始まるもので、蓋のとっても個別に作ってから職人技でつなげて作ります。

続きは、また来週更新します。

お楽しみに。

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