寒くなってきて温かいお茶が美味しい季節になりました。
中国茶を淹れるときになくてはならない茶器について紹介したいと思います。
中国茶は好きだけどどんな茶器で淹れたらいいかわからない、相性ってあるの?とさまざまなご質問があります。
そこで今回ご紹介するのが中国で一番人気の高い急須「紫砂壺」です。
人気の理由としては釉薬を使わず1100℃前後の高温で焼成することで陶土は多気孔構造を持ち水漏れはしませんが空気(蒸気)は通すという優れた特徴があります。
このため保温力があり、茶葉が蒸れにくく「お茶を美味しくする」と中国茶の愛飲家の間でいわれています。
では紫砂壺ですがどんな中国茶を淹れるといいかと言いますと、
陶土の種類と特徴によってお茶との相性があるといわれております。
その陶土というのが江蘇省宜興市丁蜀鎮黄龍山一帯でとれる陶土で鉄分などの鉱物成分を多く含み、紫泥、朱泥(紅泥)、段泥(黄泥)、緑泥(本山泥)、黒泥と五色土と呼ばれる様々な色があります。
まず、紫泥は褐色で土質は比較的柔らかいです。とても保温力があるので焙煎の多い武夷岩茶や黒茶、老茶に適しています。
次に朱泥はかなり種類があるのですが紅色で土質は比較的堅く、密であるので軽中発酵の烏龍茶が良いです。
そして段泥は黄色で土質はとても堅く強いです。密度が極めて高いので散熱が早いです。なので緑茶、紅茶に良いです。
続いて緑泥は緑色で土質は段泥と似ています。
最後に黒泥は陶土を混ぜ合わせたもので土質は様々です。ある意味オールマイティーかもしれません。
はい。ということで今回は紫砂壺の特徴と中国茶との相性についてご紹介いたしました。
また10月中旬ごろから店舗にて13種類の紫砂壺の販売を期間限定で行います。ぜひご来店くださいませ。お待ちいたしております。