まだまだ寒い日々が続いておりますが、暦の上ではもう春です!!
この季節におすすめしたい中国茶が紅茶「九曲紅梅」(きゅうきょくこうばい)です。
名前からして今からにピッタリですよね!
特徴や産地、歴史、最後に美味しい淹れ方についてもご紹介していきます。
特徴
茶葉の色は、鳥の濡れ羽色と形容されるように黒くしっとりとして、細くきつく揉捻されています。
茶湯の色は明るく澄んだオレンジ色。香りは清らな果実香で味わいは渋みは弱く、しっかりとした旨みと爽やかな甘みがあります。
産地
九曲紅梅の主要産地は、浙江省杭州市西湖区(せっこうしょうこうしゅうしさいこく)の銭塘江(せんとうこう)という河川の流域です。 杭州市といえば中国を代表する緑茶、「西湖龍井」(さいころんじん)が有名です。 西湖龍井と合わせて九曲紅梅は“一紅一緑”と呼ばれ、また地元では“紅緑相配”(紅と緑がよく似合う)と言われています。 茶摘みは二十四節気の穀雨(こくう)(4月中旬)前後が最良で、一芽二葉で摘まれます。
楽庵の九曲紅梅は、浙江省麗水市景寧県のもので浙江省西南部に位置し、温暖湿潤な気候、伝統的な在来茶樹品種、工夫紅茶の製法で地元では「九曲惠紅」(きゅうきょくけいこう)と呼ばれます。
歴史
清代末19世紀半ば、太平天国の戦乱を避けて、福建省北部から浙江省南部一帯の農民が北上し、浙江省杭州市西湖区の大塢山地域に移り住みました。 そして茶樹の栽培と製茶技術を普及させ、九曲紅梅が誕生したと言われています。
また九曲紅梅の名前の由来は、福建省北部の武夷山にある九曲渓(奇岩の絶景が広がる景勝地)が由来です。 紅梅は茶湯が紅梅の花の如くと例えられ、付けられたそうです。 とても綺麗な名前ですよね!
美味しい淹れ方
香りが良いので磁器やガラスの茶器で淹れられるのをおすすめします。
①急須を温め、そのお湯でカップも温めます。
②温めた急須に茶葉を入れ、お湯を注ぎ蓋をして蒸らします。(約1分)
③お好みの濃さで茶湯をカップに全て注ぎます。 1煎目はぜひストレートで飲んでみてください! 渋みが少なく飲みやすいので砂糖やミルクなしで飲んでいただくのがおすすめです♪
※2煎目以降は少しずつ長めに蒸らし、3煎程度お楽しみいただけます。
まとめ
紅梅の咲く季節にピッタリの中国茶をご紹介させていただきました。 紅茶は全発酵茶なので身体の内側からポカポカと温めてくれます。 まだまだ寒い今の季節にはさらに美味しく感じられますよ!
ぜひ試してみてください!
楽庵では、中国茶の専門店として70種類以上の中国茶を使ったお茶の楽しみ方をご提案します。 お茶の専門家が茶器を使って淹れるお茶は見て美しいだけでなく、 幾通りもの美しさの発見があります。
日常を潤す一滴となるお茶との出会いは、そのプロセスも楽しい時間。
茶器やお茶の淹れ方で味が変化するという発見の驚き、 今まで味わったことのない味に出会えるという楽しさを体験できるのが楽庵です。 ぜひお気軽に当店にお越しください。