可愛らしい名前のプーアル茶
「猫耳朶茶」
そのプーアル茶の原産地は、
雲南省 西双版納倚邦。
産地の標高:標高590m~1950m。
種類:プーアル茶の中では希少種で、小葉種という種類です。この種類の茶樹は少なく、特に200年以上樹齢の茶樹は非常に少ないです。そのため、毎年の生産量は少ないです。
※小葉種…1mほどの背の低い木が多く、茶葉が小さい。日本茶はこの種類が多いです。
なぜ、猫耳という名前がついたのか。
茶葉が小さく可愛らしい。人の親指の大きさと同じくらいで、大きい茶葉でも猫の耳ほどのサイズであるため、「猫耳」とかわいい生が名付けられました。
猫耳朶の採れる量は少なく、茶摘みをのも非常に難しいそうです。茶葉の取れ高が少ないので、製茶も難しく、熟練の技術が必要です。
殺青でお茶の味が変わることがあり、高温で熱処理を行うため、足りないと発酵が進んでしまい、行いすぎると焦げてしまいます。
焦げた場合だと、香りがスモーキーで焦げ臭くなります。
同じでも違う
プーアル茶の茶葉と猫耳茶葉の比較をしてみましょう。
下の写真は、淹れ終わった茶殻の写真で
左が猫耳朶茶、右は雲南大葉種です。
大きさが全然違いますね。
他にも同じプーアル茶の分類でも茶葉を見ると大きさや形は違いますね。
1,2は、雲南大葉種。
3,4,5は、プーアル小葉種。
6,7は、中葉種。
8,9は、猫耳朶小葉種。
10,11は、猫耳朶の新芽。
12はそのほかの小葉種。
比較して違うのがわかります。
そんな猫耳朶茶の産地
倚邦は、少数民族の地域で、主にイ族の人々が大半を占めています。
イ族人の信仰は、多神教崇拝、主に自然崇拝、そのほかトーテム崇拝と祖先崇拝であります。
イ族の信仰は、自然崇拝中心であるため、茶樹に対する愛着が強く、毎年茶樹を祭る行事が行われています。
すごいですね。
日本でそこまで、茶の木に祭ることはないですよね。
この写真で文化の違いを感じさせられます。
再見!