紫砂茶器②
前回の続き⇒⇒
粘土で持ち手、注ぎ口を手作業でつくります。
きれいなカーブと太さ、厚みが均等になるように調節するので、すごく細かい作業になります。
茶壺に向かって口が広くなる注ぎ口を道具を使い微調節。
不器用な私ならこの工程だけで一日かかりそう…
つなげるために接着部分を水のり状の紫砂泥でつなげます。
聞いた話では、見習いさん達はこの作業を何度も何度もつけたり、とったり繰り返して練習するそうです。
道具を使い、不自然にならぬようなじませます。
注ぎ口と口径の高さが同じになるように調節します。
ここで注意しないといけないのが、注ぎ口と口径の高さです。
口径の位置が低いと、お茶がこぼれやすくなります。
いよいよ茶壺を焼いていきます!
この窯は全長50mあり、紫砂壺や紫砂泥を材料としたかめや文具などを窯に入れ、1100-1200℃の温度で14時間続けて焼きます。
すごい、半日かけて焼き続けるんですね!
14時間後火を止めて、36-48時間(2日ほど)おきます。高温で焼いているので、粗熱をとる時間も長いですね。
粗熱が取れたら、ゆっくりと窯から取り出します。
完成!
本来、陶器製品は釉薬をつけて色やコーティングをしますが、
紫砂壺は、多彩な泥を原料とするため焼き終わりに釉薬は一切使いません。
また1100-1200℃の高温で、焼き締めることで、目には見えない気孔を作り出し、
その気孔に、雑味などを吸収するのでお茶がおいしく入ると言われています。
ほかにも、保温性が高く、高温で淹れるプーアル茶やウーロン茶などと相性抜群です!
おススメは
紫砂壺で、プーアル茶の老茶を寒い日に。