プーアル茶

プーアル茶の産地、雲南省について

雲南省は中国西南部に位置し、茶生産の自然条件にとても恵まれています。

気候は熱帯、亜熱帯気候で、南北に高低差が大きい地形により変化し「一山四季ありて、十里天を共にせず」と言われるような独特の気候特性を備えます。
雲南省のほとんどが山岳地帯で変化に富み、所によっては非常に険しく北部の山地では標高6,740mの梅里雪山を筆頭に3,000m以上の山が連なります。南部は市街地で500~1,000m、その他の地域は1,000~2,100mの標高があります。

高低差の大きい地形により気候も南北で大きく変化します。省都の昆明は「常春の城」と呼ばれ年間を通して穏やかな気候です。北部の山岳地帯は亜寒帯性気候に属し、チベットへの入口都市であるシャングリラでは冬場は-10度以下まで下がります。お茶の産地として有名な雲南省南部は、年を通しての平均気温は18度程度、雨量も豊富で、湿度が70%程度と高く、霧の日が年間100~150日と多く、この霧と湿度がお茶にまろやかさを加えるといわれます。

お茶が作られる地域は、中国の国家基準によって、雲南省の11州(市)75県、639郷に限定されています。
その中でも、シーサンパンナ、リンソウ市、プーアル市の3大茶産地が、古くから良いお茶を生産する主要産地です。

地理環境の差異により茶葉の風味もそれぞれの特徴があるため、山の名前でそれぞれ特定の風味を持つプーアル茶が区分されています。

プーアル茶の主な茶葉

大雪山/だいせつざん
馬邦山のお茶の特徴は、最初に香り良く持続し、口腔内に香りの余韻が長く、甘みが顕著、煎を重ねても甘みが持続し、香気が蘭の花のような濃厚さを増します。
老班章/ろうはんしょう
布朗山茶区の中で最も、味わいが強く、非常に攻撃的な苦味と渋みがあり、力強い山の魅力に包まれています。
銅箐河/どうせいが
茶葉の外観は長く太く、葉脈ははっきりしています。茶湯の水色は明るく透明で、香りは純粋で、余韻が強いです。味わいは穏やかで柔らかな口当たり、煎を重ねると旨み厚みが増し、回甘がありのどの甘さが際立ちます。
冰島純/ひょうとうじゅん
冰島南迫古樹茶の特徴は、茶葉の外観は細く揉捻され、山の野韻が充分で、口に入れたときの苦渋味が弱く、茶湯は滑らかで厚みがあり、甘みが広がり、喉を過ぎても爽快感と甘い余韻が残ります。
正気塘/せいきとう
茶葉の外観は細長く揉捻されています。水色は緑味があり、茶の味はスッキリとして爽やか、香りがよく持続、柔らかで上品です。
壩糯藤条王/はだとうじょうおう
茶葉の外観は細長く揉捻されています。水色は緑味があり、茶の味はスッキリとして爽やか、香りがよく持続、柔らかで上品です。
昔帰古樹/せききこじゅ
昔帰のお茶の特徴は、最初に香り良く、雑味がなく、甘みが顕著、煎を重ねても甘みが持続し、香気が蘭の花のような濃厚さを増します。
岩子頭/がんしとう
岩子頭の茶葉は、外観は細かな産毛が多く、茶湯の水色は緑がかった黄金色で透明感があり、口当たりは清々しい苦味とわずかな甘みを感じ、余韻が甘く、喉に感じる感覚が良い。
忙肺/ぼうはい
忙肺茶の特徴は、口当たりが甘く滑らかで、香気が甘く持続し、茶湯の水色が濃い黄色で明瞭。渋みを伴う爽快感と回甘が持続します。
大韵班章の茶葉
大韵班章/だいいんはんしょう
大韻章茶の特徴は、山の風味が強く、茶気が充足しています。香りは強く、蘭香や蜜香が感じられ長く残ります。
賀開の茶葉
賀開/がかい
茶葉は光沢があり黒色で、形は長細く、緊密に揉捻されています。茶湯の色は透明感のある黄金色、味は、渋みがありながら、淡白な苦味があります。口当たりは苦味の後に渋味を感じ、それから甘味が戻り、山野の気韻を強く感じます。
老曼峨古樹の茶葉
老曼峨古樹/ろうまんがこじゅ
茶葉は黒っぽく、形は肥えています。味は口に入れたときに苦味があり、すぐに甘味に変わります。余韻は清々しくスッキリした味わいです。
老曼峨古樹の茶葉
布朗孔雀/ふろうくじゃく
茶葉の外観は、新芽が多く白毫が際立ちます。水色は明るく、とても軽やかな印象の生茶です。
那卡公主の茶葉
那卡公主/なかこうしゅ
香りが高く、透明で明るい水色を持ちます。味わいは、まろやかで、余韻にも滑らかさが続き、のどに潤いがあり、さっぱりとした感覚が持続します。
刮風寨の茶葉
刮風寨/かつふうさい
茶葉は暗緑色で、細く揉捻されています。味わいは柔らかく淡白、純味で雑味がありません。
麻黒の茶葉
麻黒/まこく
易武の茶の風味は柔らかく香りが良いことで知られますが、麻黒は更に、柔らかさが際立ち、花や果物の香りが高く、余韻が長く続きます。
易武高山の茶葉
易武高山/えきぶこうざん
香りの高さが持続し、甘さも特徴です。
薄荷塘の茶葉
薄荷塘/はっかとう
茶葉の外観は細長く揉捻されています。茶の色は緑味があり、茶の味はスッキリとして爽やか、香りがよく持続性もあり、柔らかで上品です。
海棠古樹の茶葉
海棠古樹/かいとうこじゅ
茶葉の外観は細長く揉捻されています。茶の色は緑味があり、茶の味はスッキリとして爽やか、香りがよく持続性もあり、柔らかで上品です。
石寺古樹の茶葉
石寺古樹/せきじこじゅ
甘い水のように柔らかな口当たり、回甘が長く続きます。

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